2026年は初期投資の規模やターゲット層に合わせて、いろいろな選択肢が存在します。
一人、あるいは少人数で気兼ねなく楽しめる個室サウナは、現代のプライバシー重視のニーズに合致して
おり、開業を検討する事業者が増えています。しかし、「個室サウナは本当に儲かるのか?」という疑問に対しては、初期投資・ランニングコスト・収益モデルを正確に理解する必要があります。本記事では、2026年時点の最新情報をもとに、個室サウナ開業の収益性と成功のポイントを解説します。
目次
- 1個室サウナ市場の現状と収益性
- >2026年のサウナ市場動向
- >個室サウナのビジネスモデル
- 2個室サウナ開業に必要な初期費用
- >2026年時点の費用相場
- >費用内訳の詳細
- 3公衆浴場法と必要な許認可
- >公衆浴場法の基本
- >営業許可取得の流れ
- 4活用できる補助金・助成金(2026年時点)
- >新事業進出補助金
- >その他の資金調達方法
- 5個室サウナの収益モデルとシミュレーション
- >収益構造の基本
- >成功のポイント
- 6ロウリュと「ととのう」体験の価値
- 7集客とマーケティングのポイント
- >ターゲット層の明確化
- >効果的な集客施策
- 8開業で失敗しないための注意点
- >初期投資を抑える工夫
- >ランニングコストの管理
- >安全管理と法令遵守
- 9よくある質問
- >個室サウナ開業に特別な資格は必要ですか?
- >薪サウナと電気サウナ、どちらがおすすめですか?
- >開業までにどれくらいの期間が必要ですか?
- >個室サウナの稼働率はどれくらい見込めますか?
- >水風呂は必須ですか?
- 10まとめ
- 11参考リンク
個室サウナ市場の現状と収益性
2026年のサウナ市場動向
サウナ愛好家人口は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、2016年度(日本サウナ総研2017年調査時点)の約2,878万人から2021年度の約1,574万人へと約1,300万人減少しました
が、
新型コロナウイルスの感染が収束してきた2022年度は、約1,681万人と復調の兆しを見せています(出典:日本サウナ総研「日本のサウナ実態調査2023」)。
2024年度のサウナ愛好家人口は1,648万人(日本サウナ総研、2025年3月調査時点)
となっています。市場は回復傾向にあり、需要も堅調と言えるでしょう。
個室サウナのビジネスモデル
小規模な物件でも開業可能なため、都市部でのビルイン店舗としても人気があります。
顧客データに基づいて、温度設定やアロマの好みをパーナライズすれば、高いリピート率が期待できます。
個室サウナは予約制・時間貸しのため、客単価が明確で収益計算がしやすいメリットがあります。一部の成功事例では高い利益率が報告されていますが、立地・運営・マーケティング次第で結果は大きく変わる点に注意が必要です。
個室サウナ開業に必要な初期費用

2026年時点の費用相場
個室サウナの開業費用は、小規模店舗(個室2〜3室)で最低1,000万円程度から、中規模店舗(個室4〜6室)で2,000万〜3,000万円程度が目安です(出典:トレラボ、2026年7月時点)。ただし内装グレード・設備仕様・立地により大きく変動し、坪単価180〜300万円で試算すると小規模でも2,700万〜9,000万円規模となるケースもあります。
初期投資1,500万円・回収2.5年のリアルな内訳
といった実例も公開されています(2026年6月時点)。
内装工事費だけでも坪単価180万〜300万円(個室サウナの場合、規模や設備により変動)と高額になりやすく、最も予算を狂わせるのは本体代ではなく「場所」に紐づく付帯費用、さらに「目に見えない申請コスト」と指摘されています。
費用内訳の詳細
| 項目 | 概算金額(2026年時点) | 備考 |
|---|---|---|
| 物件取得費 | 敷金・礼金・保証金など | 賃貸の場合、家賃の6〜12ヶ月分程度 |
| 内装工事費 | 坪単価180万〜300万円 | 防水・防火対策含む |
| サウナ設備費 | 電気式ストーブ50万〜150万円 | 薪式は別途煙突工事が必要 |
| 水風呂・チラー | 80万〜200万円 | リース化も可能 |
| 予約管理システム | 月額1万〜3万円 | 初期導入費別途 |
| 許認可申請費用 | 数十万円 | 設計図面作成・手数料含む |
トレーラーハウスを活用すれば、条件を満たす場合に建築確認不要・固定資産税不要となる場合があります(詳細は専門家に確認)。建物費用を320万円前後〜に抑えられる(2026年7月執筆時点)という選択肢もあります。
費用は物件の立地・規模・設備グレードによって大きく変動するため、複数の施工業者から見積もりを取ることが重要です。株式会社RiBeQでは、企画・設計から施工サポート・開業後の集客・運営まで一気通貫でサポートしており、あらゆるサウナを巡った知見をもとに最適なプランをご提案できます。
公衆浴場法と必要な許認可
公衆浴場法の基本
公衆浴場は、「温湯、潮湯又は温泉その他を使用して、公衆を入浴させる施設」と定義されているが、これらの営業を行う場合には公衆浴場法に基づき都道府県知事の許可を得なければならない
とされています。
一般公衆浴場は物価統制令により料金が固定される一方、税制優遇や補助金などの支援が受けられます。一方、サウナが属するその他の公衆浴場は、公的な優遇措置こそありませんが、入浴料金を自由に設定できるのが大きな特徴です。
個室サウナは「その他の公衆浴場」に分類され、営業許可が必要です。
個室・予約制であっても公衆浴場法の営業許可が必要(保健所への事前相談が重要)
という点は見落とせません。
営業許可取得の流れ
- 事前相談:
計画段階でサウナ施設の平面図を持参の上、保健所に相談しましょう - 書類準備:
公衆浴場営業許可申請書、構造設備の概要書、建物の平面図及びその諸施設の配置図、付近見取図、90日以内に取得した定款又は寄附行為の写し及び登記事項証明書、建築基準法に基づく検査済証の写し、消防法令適合通知書
などを準備 - 申請・検査:保健所と消防署による現地検査
- 許可取得:
許可申請手数料:自治体により異なる(例:大阪府22,000円)。詳細は管轄保健所に確認
公衆浴場法・建築基準法・消防法の基準や運用は自治体によって異なるため、必ず管轄の保健所・消防署に事前確認が必要です。
2026年4月21日付で厚生労働省より発出された通知「旅館業及び公衆浴場業におけるサウナ施設への安全対策の徹底について」
といった最新の通知も出ており、安全対策の要求が厳しくなっている点にも注意が必要です。
活用できる補助金・助成金(2026年時点)
新事業進出補助金
2026年度から、新事業進出補助金とものづくり補助金が統合されて「新事業進出・ものづくり商業サービス補助金」がスタートしました。このうち新事業進出枠は、既存事業とは異なる新市場・高付加価値事業への進出を支援する枠で、補助上限は最大7,000万円(賃上げ特例適用時は9,000万円)、補助率は中小企業で1/2(一定条件で2/3)です(出典:中小企業庁、2026年6月公募要領)。
この枠の前身にあたる事業再構築補助金や中小企業新事業進出補助金では、新規事業としてのサウナ開業への活用も想定されています。採択事例の詳細は各補助金事務局の公式サイトで公開されている採択結果をご確認ください。
その他の資金調達方法
| 制度名 | 概要 | メリット |
|---|---|---|
| 日本政策金融公庫・生活衛生貸付 | 公衆浴場業向けの融資制度 | 創業時の融資制度あり |
| 小規模事業者持続化補助金 | 販路開拓や業務効率化を支援 | Web集客や看板制作に充当可能 |
| 信用保証協会付き融資 | 民間金融機関の融資に保証を付与 | 担保が不十分でも借り入れ可能 |
| クラウドファンディング | オンラインで資金を募る | 開業前からファンを獲得できる |
補助金の公募要件は毎年変わるため、最新の公募要領を必ず確認してください。自己資金だけで賄うのが難しい場合は、複数の資金調達方法を組み合わせることで無理のない経営が実現できます。
個室サウナの収益モデルとシミュレーション
収益構造の基本
個室サウナの収益は、「稼働率×客単価×室数」で決まります。一般的な料金設定は、1時間あたり3,000円〜5,000円程度、1セッション60分〜90分が主流です。
適切な運営により、3年目以降は収益が安定する事例もありますが、立地や競合状況により結果は異なります。投資回収モデルが2〜4年と他業種より短い点は大きな魅力です。
成功のポイント
- 立地選定:
地域の市場調査を徹底的に行い、サウナに対する需要や競合の状況を詳しく把握することが重要です - 差別化戦略:
ありきたりのサウナを作るだけではそうした競争に勝つことはできません。自分のサウナだけの強みやオリジナル性を打ち出していく必要があります - リピート率向上:顧客データに基づくパーソナライズサービスの提供
- 無人運営:
ネット予約やQRコードで入室できる無人受付システムを採用しているため、非接触・非対面での利用ができる上、人的コストを削減できます
ハコサウナの最大の後悔は、「土地に合わせたレイアウトと導線のシミュレーション不足」です。サウナ室から水風呂、外気浴への流れ。これらは一度作ってしまうと、配管や基礎の関係で簡単に修正ができません
という実例からも、設計段階での入念なシミュレーションの重要性が分かります。
ロウリュと「ととのう」体験の価値
ロウリュとは、サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させ、体感温度を上げる技法のことです。
自分の好きな温度やタイミングでロウリュを楽しめる贅沢は、熱心なサウナーを惹きつける大きな魅力
となります。
「ととのう」とは、サウナ→水風呂→外気浴のサイクルを繰り返すことで得られる、心身が整う状態を指す言葉です。
血行促進やリラックス効果が期待されています。
個室サウナでは自分のペースでロウリュを楽しみ、ととのう体験を深められる点が大きな付加価値となります。ただし、サウナの健康効果については医学的に断定的な表現は避け、「期待できる」「報告がある」という留保表現を使うことが適切です。
集客とマーケティングのポイント
ターゲット層の明確化
2026年は、都市型のプライベートサウナだけでなく、地方の自然を活かしたアウトドアサウナなど、さまざまな形態が共存しています。ターゲットは若年層から健康志向の中高年まで幅広く、どの層にフォーカスするかで戦略が変わります。
効果的な集客施策
- SNSマーケティング:Instagramでの施設写真投稿、サウナ体験レポート
- 予約サイト連携:予約管理システムと連動した集客
- 口コミ重視:リピーターからの紹介、レビュー投稿促進
- 地域連携:近隣のカフェやコワーキングスペースとの提携
株式会社RiBeQでは、記事作成完全自動化サービスを提供しており、AIによる作成から投稿まで一気通貫で対応、SEO/LLMO対応も実施しています。また、月2回開催のサウナ交流会では経営者向けビジネス交流の場を提供しており、集客や運営のノウハウ共有も可能です。
開業で失敗しないための注意点
初期投資を抑える工夫
サウナストーブ(電気式50〜150万円)・水風呂チラー(80〜200万円)・予約管理システム(月額1〜3万円)は、リース化によって初期投資を大幅に圧縮できます。ただし、
リースは総支払額が購入より1.1〜1.3倍になるため、長期運営が前提なら購入の方が有利な場合もあります
という点も考慮が必要です。
ランニングコストの管理
サウナを運営する際、大量のお湯や水が必要となります。特に大規模なサウナ施設では、水道代が高額になることがあります。電気代・水道代・メンテナンス費用などのランニングコストを正確に見積もり、収益計画に織り込むことが失敗を避ける鍵となります。
安全管理と法令遵守
消防署では、設備や作りに問題がないか、非常に厳格なチェックが行われます。サウナヒーターのカタログはもちろん、サウナ室の建材まで細かく確認されます。一酸化炭素チェッカーの設置、消火器の適切な配置、非常呼び出しボタンの作動確認など、安全対策は必須です。
開業後も定期的な設備点検と衛生管理が求められ、保健所の立入検査にも対応する必要があります。
よくある質問
個室サウナ開業に特別な資格は必要ですか?
サウナを開業する際に必須の資格はありませんが、必要な許認可はあります。公衆浴場法に基づく営業許可、建築基準法・消防法の基準を満たす必要があります。管轄の保健所・消防署への事前相談が不可欠です。
薪サウナと電気サウナ、どちらがおすすめですか?
薪サウナは本格的な体験を提供できる一方、
薪ストーブを採用しているため、一酸化炭素チェッカーの設置、消火器の適切な配置、構造の安全性など特に重点的な検査を受けます。電気式は設置が容易で安全管理もしやすいため、初めての開業では電気式から始めるケースが多いです。
開業までにどれくらいの期間が必要ですか?
標準的には、物件探しから開業までに6〜10ヶ月を要します。特に用途変更(200㎡超)が発生する場合は、確認申請と検査済証の確認だけで追加1〜2ヶ月が必要です。余裕を持ったスケジュール設定が重要です。
個室サウナの稼働率はどれくらい見込めますか?
立地・マーケティング・価格設定により大きく変動します。都心部の好立地で適切な集客施策を実施した場合、平日50%〜、週末80%以上の稼働率を達成している施設もあります。ただし、開業当初は認知度が低いため、段階的に稼働率を上げていく計画が現実的です。
水風呂は必須ですか?
「サウナ→水風呂→外気浴」のサイクルが「ととのう」体験の基本とされているため、水風呂の設置は顧客満足度に直結します。スペースや予算の制約がある場合は、シャワーで代用する施設もありますが、競合との差別化という観点からは水風呂の設置が望ましいでしょう。
まとめ
個室サウナ開業の収益性は、初期投資・立地・差別化戦略・運営効率の組み合わせで決まります。2026年時点では、小規模店舗で1,000万〜1,500万円の初期投資が相場であり、投資回収期間は2〜4年程度が目安です。
成功のポイントは、保健所・消防署への事前相談を徹底し、法令を遵守した上で、独自の価値を提供できる施設づくりにあります。補助金の活用や無人運営システムの導入により、初期投資とランニングコストを抑える工夫も重要です。
株式会社RiBeQは、サウナプロデュース(企画・設計から施工サポート・開業後の集客・運営まで一気通貫)、AI構築コンサル(業務の課題整理から要件定義・構築・導入・運用改善まで)、サウナ交流会(月2回開催・経営者向けビジネス交流会)など、開業から運営まで幅広くサポートしています。
まずはお気軽にご相談ください。株式会社RiBeQに無料相談する
参考リンク
- サウナを開業するには?初期費用・必要資格・公衆浴場法から成功の秘訣まで解説 | STORES Magazine
- 個室サウナの開業費用はいくら?初期投資・内訳・収益モデルを製造メーカーが徹底解説 | トレラボ
- 公衆浴場法概要 | 厚生労働省
- サウナ×観光!自治体と国が支援するサウナ補助金 | 補助金ポータル
サウナ施設の企画・設計から開業後の集客・運営まで、株式会社RiBeQが一気通貫でお手伝いします。「まずは話だけ聞いてみたい」という方も、お気軽にご相談ください。
川崎 悠太 / 株式会社RiBeQ
代表取締役
サウナプロデュース・AI開発・クリエイティブを軸に、あらゆる可能性に挑む株式会社RiBeQを経営。あらゆるサウナを巡った知見を活かし、サウナ施設の企画・設計から開業後の集客・運営まで一気通貫でプロデュース。AI構築コンサルティングやSEO/LLMO対応の記事作成自動化など、企業のAI活用支援も手がける。月2回開催の経営者向けサウナ交流会を主宰。






